自分のための日記

記憶がすっぽり抜け落ちてることがあるのでそうならないように。良いことも悪いことも覚えておきたい。くだらない日常をダラダラ書いた自己満足の記録。

from Moon

2019年3月30日
私が人生で一番ライブに行った大好きなバンドが終わった。
2014年の年末で活動休止を宣言してから4年と数ヶ月。
薄々気づいてはいた。いつ止まってもおかしくないなって。
それが公式に発表されて、休止になってから
どうしよう。もうライブとか行かなくなるのかなって思いながら
今まで何とか生きてきた。

こんなことは言いたくなかったけど、後釜を見つけて音楽とは疎遠にならずに。

いつも通りTwitterのTLを見ていたら
本当のラストライブをするという発表を見つけて目を疑った。
このタイミングで?この空白の数年間があったのは何のため?
という疑問を抱きつつも、絶対に行かなきゃいけないと思った。

先行販売では10秒もしないうちにソウルド。
はぁ?今まで数えきれないほど彼らのライブには行ったけど、
瞬殺なんてなかったし、何ならガラガラのライブなんてざらにあったのに
なんでたったの180秒で完売してるの?
そんなに行きたい人いるの?だったら最初から行けよ。
解散になってから行ったって遅いだろ。
と腹が立った。そんな私はチケットを取ることができなかった。
ラストライブ自体をまだ受け止め切れていない私は
呆然とするしかなかった。
Twitterでつぶやくと、彼らのおかげで出会った大阪に住む友人が
譲ってくれると連絡をくれた。
譲ってほしい人が多すぎて、ギリギリまで待ってたら絞れるかなと思って待っていた、
私かもう一人の友人のどちらかに譲ろうと思ってたけど、
もう一人はなんとかなりそうだっていうから譲るって。
当時いた人に譲りたい、NOAで仲良くなったし、東京で遊んでもらったしって。
本当に感謝しかない。
自分が何気なく、好きでしていたことがこうやって
後で活きてくるっていうのが仕事以外で初めてだった。

周りの人に恵まれすぎていて、死ぬのが怖くなる時がある。
正直言って人とのつながりなんて所詮、独りが嫌だからだろって
思っていたけど、大間違いだった。

当日。
高槻ラズベリー。彼らのホームに初めて行った。
このライブハウスが閉店してしまうからという理由での
ラストライブだったんだと、この時知った。
ラストライブなのに、仲の良いバンドがたくさん出ていて、
1バンド1バンドから彼らに対する思いを聞いているだけで泣いてしまった。

マイヘア
デイトリ
スサシ

どれもいつぶりだろうってくらい久しぶりに見た。
マイヘアなんて今となってはでっかいところでライブしているけど、
私が見ていたころはちっさいライブハウスで
コミュ障かよっていうようなMCをしていたし、口数も少ないし。
ステージが霞んで見えなくなりながら、
あそこまで大きく成長するってどんだけ時間が経ったんだよって思いながら見ていた。

当日まで音源も聴かずにきた。
彼らのラストライブは本当に最高に格好良かった。
なんだよ、仲良く話しやがって。時間が解決したんだなって安心した。
メンヘラみたいなことを言うけど、当時付き合っていたクソ元カレに
浮気をされたとき、めちゃくちゃpicture book聞いてたからwww
この28年間の人生を通して間違いなく一番ライブに通ったのは
彼らだし、彼らのおかげで音楽の幅も広がった。
今聞いても名曲。何十年先も聞いていると思う。
彼らのおかげで友人も増えた。
一番大好きなバンド。

ライブが終わって、目がパンパンに腫らしながら
チケットを譲ってくれた子と合流して出口に向かう。
ボーカルのあの人が私を覚えていてくれた。
そのことにも感激した。だって何年前だよ、私が最後に見たの。
何人のファンがいるし、今やっているバンドにも新しいファンは増えているはずなのに
なんで覚えててくれるのだろう、嬉しすぎるぞ馬鹿野郎。
初めて一緒に写真を撮ってもらって、もうなんて声かけたらいいか分からずに
すぐ出て行ってしまった。

友人と京都線に揺られながら、喪失感に包まれながら
当時を思い出して静かに帰った。
ラストライブを見るのは人生初めて。
最初で最後になりますように。